7月に入って競輪界は期が変わり119期、120期生が続々と本格デビューを果たしている。その中でも非凡な能力を秘めているのは西脇美唯奈だ。養成所に在所時には逸材ぞろいの120期の中で卒業記念を制してチャンプに輝いた。ルーキーシリーズでは6月和歌山で失格も、5月名古屋、大宮と優出を果たしていて安定感のある走りが魅力だ。
「練習が弱いので全体的にパワーアップしたい」と養成所、ルーキーシリーズで結果を残したものの、おごることは一切なく、自らの進化に向けてひたむきな姿勢が光っている。迎えた本格デビューの7月名古屋初日では勝負どころで動き切れずに着外に沈み、早速プロの洗礼を浴びた。
「同期とのレースとは少し違いますね。慌ててしまい、落ち着くことなく終わってしまった」。プロの流れにのみ込まれ不完全燃焼となったが、それでも後方からしぶとく外を踏んで4着まで追い上げ、片りんを見せていた。優出も逃したがまだ勝負は始まったばかり。レースの流れに順応できれば持ち味のダッシュ力を発揮して、今後V争いも十分可能な逸材だ。
「位置を取って、展開を見ながら仕掛けたい。目標はフレッシュクイーンになること。増田(夕華)さんのようになりたい」と自身のスタイルつくりながら、若駒の登竜門であるフレッシュクイーンの冠を目指してまい進していく。
◇西脇 美唯奈(にしわき・みいな)2001年(平13)6月30日生まれの20歳。愛知支部。120期。師匠は吉田敏洋(85期)。ホームバンクは名古屋。在所順位は8位も、持ち前の勝負強さを発揮して卒記チャンプに輝く。ルーキーシリーズでは2度の決勝進出。7月名古屋で本格デビューを果たした。1㍍63。血液型O。
【記者コラム】明るい未来へ!西脇美唯奈!!
2021/7/7