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【記者コラム】朝から佐藤竜の目の覚める走りを

 小田原、大宮とモーニング競輪三昧。1Rの発走時間が午前8時台と早く、レースは20分間隔でサクサクと進み、午前中で全てのレースが終わってしまう。小田原では初日、2日目も最終レースで落車事故があり、1度発表された番組が変更になった。普段の開催、ましてやナイターなら騒然となるところだが、時間に余裕のあるモーニングなら対応もスピーディーで大きな混乱もなかった。

 ちょっと時間帯をずらしただけでそんなに売れるものか、と疑問に思っていたが、モーニングの売り上げは総じて好調。小田原では3日間の売り上げが4億6253万円だった。お客さんが競輪場に入れるのは午前10時から。実際に車券を買えるのは後半の1、2レースだけで、売り上げのほとんどはネット投票。ミッドナイト競輪とともにしっかり固定ファンが付いているのが売り上げ好調の要因だ。

 28日が初日の大宮は1、2Rがガールズで華やかに開幕するシリーズ。後半のチャレンジ戦にも119期の村瀬大和(6Rに出走)、佐藤竜太(7Rに出走)と楽しみな若手がいる。佐藤竜は今年の3月に特進まであと2勝に迫るも逃した苦い経験を持つ。前回松阪で完全V。今回も完全Vを決めれば、次が特進場所となるが「以前は同期が次々と特進していて自分も、と焦りはあったが、今はいずれは上のクラスに上がれるからと特進へのこだわりはない。レースの結果より内容を重視している」と話している。少し早起きをして、大宮モーニングの熱い走りに注目だ。 

 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の58歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順になり「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。

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