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【記者コラム】来週川崎スポニチ杯 苦渋の17時以降無観客

 2月の川崎全日本選抜、5月の京王閣ダービーをはじめ、新型コロナウイルス感染拡大防止策による無観客開催が競輪場により実施されている。
 
 無観客開催は売り場従事員、警備員などの経費が削減。加えて売り上げが堅調であれば無観客開催を無難と思う施行者がいることは否めない。
 
 だが「競輪」に対する思い入れがある施行者は開催直前まで熟考する。ファンの前で走ってこそプロスポーツの競輪。ファンの歓声、どよめき、ヤジがあってこそ競輪。だから〝ファンに見てもらいたい〟の強い思いがあるからだ。
 
 昨年2月末から新型コロナウイルス感染拡大防止策のため無観客開催は普通に受け入れられているが「大変残念ながら…」の状況であることは事実。無観客開催の理由は違うが、ミッドナイトも「(ファンの前で走らないのは)不本意だけど収益第一のため」の開催であるのは競輪の今後のために再認識してほしい。
 
 来週7~9日の川崎競輪スポニチ杯は「ファンに少しでも楽しんでほしい」(川崎施行者)中でのナイター開催だが、まん延防止等重点措置期間の開催となるため発売時間が異なる。
 
 7、8日は別府記念の場外発売も行われるため昼間は通常発売。川崎本場は1Rが15時39分発走のため観戦できる。ただし「17時以降無観客」のため川崎本場は4R(発走16時54分)までしか観戦できない。
 
 理由の1つは5月20~23日の前橋ナイター記念。川崎競輪場で20時まで場外発売を実施したがメインレースの第12Rは20時を過ぎており場内観戦できないファンから苦情が多数出た。
 
 そのため「本来なら20時までレース観戦していただきたいが、メインレース前に営業終了となると混乱も予想されるため17時以降は無観客」となる。川崎本場に足を運ぶファンは注意が必要だ。
 
 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の58歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に坂本英一(栃木)ら59期生デビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋35年目。勝負レースは5車の結束、番手捲り、競り。

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