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【記者コラム】梶原海斗 ヤングGPに弾み

 今年も残りわずかとなった。年末の30日には競輪界最大のビッグイベントである『KEIRINグランプリ2025』。ベストナインによる究極の争いに注目が集まる。それに先だって28日にはヤンググランプリ。29日にはガールズグランプリと好カードが控えている。

 今回のヤンググランプリは123期が5人、125期が4人。いずれも初出場。地区での連係プレーはあるが、全員が機動力タイプ。最後は力の攻防で激戦は必至だろう。

 その中の一人が梶原海斗(26=福岡、写真)だ。123期ではピカイチの潜在能力の持ち主で。200㍍FD(フライングダッシュ)で、同期1位のタイムを叩き出した好素材。24年の4月にS級へ特別昇級した。F1戦ではそれなりの結果を残していたが、底力からみて物足りなさを感じていたのは事実だ。

 そんな梶原が先日の松阪FⅠ戦(17~19日)で念願のS級初優勝を達成した。前検日は「久留米の後、インフルになって練習不足。前回(松戸)は良くなかった。直前の練習でもタイムは出なかった」と不安もチラリ。しかし、初日の予選は6番手から11秒6の鋭い捲り追い込みで快勝した。

 準決勝も捲りに回る展開になったが、番手の皿屋豊に合わされながらも2着。今年4回目の決勝進出だ。決勝は福岡トリオでの連係となった。練習仲間である後藤大輝のカマシに乗っての番手捲りでS級初優勝。ヤンググランプリに向けて弾みが付いた。

 「同県の阿部(英斗)君とは連係します。前後はこれから」

 番手戦でも自力でもOK。ラストチャンスをモノにして、一番星に輝くか。(下野 章雄)

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