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【記者コラム】武田豊樹 闘志にかげりなし

 18日に決勝戦が行われたGⅡサマーナイトフェスティバルは松浦悠士がGⅠ、GⅡ5回目となるV。ガールズは石井寛子が2度目の制覇を決めて、終わってみれば順当な結果に。しかし男子の決勝戦では、初のGⅡ決勝で新鋭・山口拳矢が松浦に½輪差に迫る2着の健闘を見せ、ガールズは絶対女王の児玉碧衣が決勝戦に進めず未勝利に終わる波乱があった。次のGⅠオールスター(平・8月10~15日)では、新勢力の台頭は必至で、新たなスター誕生の予感が漂う。
世代交代の波が着実に訪れている中で、かつてのスター選手は活躍の場を減らされている。武田豊樹(47・茨城、写真)もその1人。GⅠ7V、グランプリ1Vの頂点を極めた選手だが、今年は出場した3回のGⅠで予選突破を果たすことはできなかった。7月小松島記念の時には「久しぶりの記念なので気持ちを入れて走りたい」と話したように、FⅠの舞台が主戦場になっている。
武田といえどもFⅠの7車立てへの対応は難しいようで「9車の競輪とはレース形態が違いますから。与えられたポジションでベストを尽くすだけです」。20歳台の自力選手が、ダッシュ合戦のようなレースを繰り返すところを懸命に食らいついている。
思うような成績が残せない中で、かつての闘志を失っているのではないかと心配したが、それは無用だった。7月松山FⅠの前検日には「まだまだ未完成な部分があるので突き詰めていきたい」と気持ちは常に前向き。初日のレース後には「コース取りを失敗しました」と悔しさいっぱいの表情。別格の存在感、そしてみなぎる闘志でまだまだ競輪界を盛り上げていく。

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