20日にJKAからいわき平競輪の24~26日の開催が中止になることが発表された。これで北日本地区の函館、青森、いわき平の開催全てが中止に。都心から離れた遠隔地だけにそれほど大きな影響はないような気もするが、感染拡大を防ぐためにはやむ得ない処置か。それでも平常通りに開催が行われている中央競馬やボートレースに比べると複雑な気持ちにさせられる。
いわき平競輪は10~12日に取材した。首都圏で軒並み開催中止が発表されている中で〝厳戒態勢〟での開催となった。まずは競輪場に入る守衛室のところで体温を測り(37度5分以下)、消毒液で手を洗う。記者席に入る際も検温と手の消毒。選手に取材する際は2、3人での囲み取材はNGでなるべく1対1で、できるだけ短い時間で済ませなければならない。選手からは2㍍離れてという要請もあったが、メンバー表を見せなければならないのでさすがにそれは無理。できる限りは選手との濃厚接触を避けて取材が行われた。
ナイターで締め切り時間に追われる中、できるだけ早く取材を終わらせて記者席に戻りたい気持ちをグッと抑えて、なるべく選手に密着しないように配慮。スムーズに取材は進んだと思っていただけに次の開催が中止になってしまったのは残念だ。これで関東圏で開催が行われているのは弥彦、伊東、静岡だけになってしまった。先行きの見えない長く厳しい戦い。何か毎回同じことを言っている気がするが、一刻も早く事態が収束することを願うばかりだ。(狩谷 牧夫)
【記者コラム】濃厚接触避け取材も〝厳戒態勢〟
2020/4/22