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【記者コラム】玉野で大活躍の西日本勢

 現在、広島競輪場と防府競輪場は施設のリニューアル工事で開催が行われていない。広島は25年、防府は24年11月から開催を予定。その間は同じ中国地区の玉野で代替開催を行っている。7月20日からは防府市主催の石村正利記念杯(FⅠ)が行われ、8月8日からも防府の山頭火賞(FⅠ)が開催される。11月には防府記念in玉野、12月には広島記念in玉野が行われるなど、今後も玉野での過密スケジュールは続く。

 先月は4回FⅠ戦があり、現場取材の機会も多かった。その中で気づくのは西日本地区の選手の圧倒的な好成績。S級だけ見ても4月以降の優勝は4月が山下一輝(山口)、5月は村上博幸(京都)、山本直(岡山)、6月は小川勇介(福岡)、そして7月が岩谷拓磨(福岡)、塚本大樹(熊本)、島川将貴(徳島)。この中には西日本の選手だけの開催もあるが、他では見られない活躍状況だ。理由としては追加で西日本の有力な若手の自力選手が参加することが多く、番組構成で西日本の選手が有利に働くことや、開催が多く、西日本の選手は玉野を走り慣れて力を存分に発揮できることが挙げられる。

 石村正利記念杯でもGⅠ3Vの中川誠一郎(44=熊本、写真)が復調の走りを見せた。初日特選では捲り上げての6着に「捲り切ったつもりなんですが…。自分の中で体の感じは悪くないんですがまだまだです。昔は緊張しなかったのに、今は走る前に緊張します」と話した。しかし準決勝が熊本の後輩・緒方将樹マークから番手捲り。決勝は久保田泰弘に番手を奪われる苦しい展開から、捲り上げ2着で塚本とのワンツーだった。「オールスター(15~20日、西武園)はファンが選んでくれたおかげで今年初のGⅠです」と気持ちも乗ってきた。今後の玉野開催でも西日本の選手の活躍は必至だ。 

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