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【記者コラム】瓜生崇智 強い気持ちで挑む競輪祭

 今年もグランプリの出場権争いが大詰めを迎えている。22日に小倉競輪場で開幕する「第64回・競輪祭」で、グランプリ最終メンバーが決まる。ファン必見のシリーズは熱いバトルが繰り広げられるのは必至だ。
 グランプリを巡る攻防に注目が集まるのは当然だが、GⅠの舞台は次代を担うであろう選手が名前を売り出すには格好のステージ。現在開催中(7~9日)の和歌山FⅠ戦に出走している瓜生崇智(109期・27=熊本、写真)もその1人。今回、同じ配分となった同県の後輩・松岡辰泰とともに勢いのある熊本勢の中でも注目を集める存在だ。
 その瓜生は5月函館で記念初Vを成し遂げた。同期の佐々木豪ラインに乗る形から、番手捲りの清水裕友を差し切っての優勝。勝負強さを発揮した。その後は腰痛などの影響もあり、6月~9月までは調子を落としていたが、直近2場所のFⅠ戦で連続優勝。ともに目標に恵まれた有利な流れだったが、威力十分の決め脚を披露したように、完全に復調にある。本人も「脚自体はだいぶん戻ってきました」と笑顔を見せた。最近の決まり手を見ると完全に追い込み主体の戦法だが「基本はショート捲りが打てるようにしたいけど、もう追い込みが主体。ただ、タテ脚に磨きを駆けないと(GⅠで)通用しないですから」と言う。展開次第では自力も発動しての攻めか。
 GⅠ出場は今回の競輪祭で4回目になるが「GⅠは毎回、自信喪失になる場。競輪祭は地元(九州)地区の開催なんで、このチャンスをモノにしたい」と目を輝かせる。今度こそGⅠ初勝利をつかみ取る強い気持ち。その前哨戦になる今開催の和歌山で弾みをつけて、本番のステージに臨みたい。

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