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【記者コラム】生まれ変わった玉野の超新星

 大幅にリニューアルされた玉野競輪場に、6月1日からの「第47回桃太郎杯争奪戦(FⅠ)」で初めて訪れた。バンクのすぐそばには「KEIRIN HOTEL10」が建ち、場内の設備もカラフルなものに一新されている。ホテルのバルコニーから瀬戸内海の景色とともに、レースを間近で見ることができるのがウリだ。玉野では7月16日から3日間の日程で「サマーナイトフェスティバル(GⅡ)」が開催される。残念ながらこの期間中は予約で埋まっているが、以後の開催で空きがあれば、昼間は瀬戸内国際芸術祭2022に出かけ、夜は競輪観戦となれば、今までにない旅行プランとなりそうだ。

 新たな施設が注目を集めるが、玉野を盛り上げていくであろう楽しみな若手が現れた。それが太田海也(22・岡山、写真)。抜群の成績を残し121期を早期卒業。ナショナルチーム入りを果たしてスター街道をばく進している。自転車の経験は少ないが、ボート競技で鍛え上げられた肉体はS級トップクラスにひけをとらない。

 1日からの玉野A級戦でも圧倒的な強さで完全Vを決めた。パワーで押すだけでなく、競輪、自転車競技に自分で考えて取り組んでいるのが印象的。ラインで決めたレースには「踏み出しは5割ぐらい。別に後ろに気を使っているとかではないです。ラインが崩れると他の自力にはめられて自分も苦しくなる」と、別線に差されてS級特進を逃した走りを修正した。

 「すぐに次を走りたい気持ちが強い」と言う。とはいえ、6月はナショナルチームに専念して、中旬からインドでのアジア選手権に向かう。競輪に復帰するのは7月4日からの防府。ここでS級特進を決めれば、後半戦でS級トップクラスと対戦。今から楽しみだ。(緒方 泰士)

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