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【記者コラム】神山イズム受け継いだ〝1期生〟の走りに期待

 神山チルドレンがいよいよデビューする。16、17日に伊東温泉競輪場で日本競輪選手養成所の卒業記念レースが行われた。昨年就任した神山雄一郎所長にとって〝1期生〟。「点数は付けられないが、やるべきことは全てやれたと思う」と慣れてきたスーツ姿でしみじみと振り返った。

 レジェンドが候補生に伝えたかったのは昔ながらの練習と、公営競技選手としての自覚だった。滝澤正光前所長に続き、〝神山教場〟を設立。なるべく多くの候補生を指導するため、選手を入れ替えながら、自らが現役時代に取り組んだメニューを伝えた。内容は昔ながらの乗り込み。時には自ら自転車にまたがり、候補生と共に汗を流した。「候補生は僕がとにかく課した乗り込みをやり遂げた。長い距離を乗ったと思う。候補生からしたら〝こんなに乗せるのかよ〟と思ったと思う」。基礎を徹底的に叩き込んだ。

 強いだけでは駄目。卒業記念レース後の講評だった。「これからはファンの皆さまが、君たちに大事なお金を賭ける。自分の力で稼いだお金を君たちに賭ける。このことを忘れずに、ゴール前で車券を握り続けられる、信頼される選手になってください」。競輪は公営競技。〝ばくちの駒〟としての自覚を、最後の最後まで伝えていた。

 すぐに〝2期生〟の入学を控える。またすぐ始まりますね、と聞くと「そうなんだよぉ」と静岡に移住しても変わらぬ栃木なまりで笑顔。同様に、選手時代に大事にしていた思いは所長になっても変わらない。神山雄一郎の全てを受け継いだ選手たちの走りに、期待せずにはいられない。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の30歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪一本に。愛犬の名前は「ジャン」。

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