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【記者コラム】神山氏のレースに地元ファン歓喜

 宇都宮記念「レジェンド神山雄一郎カップ」は寺崎浩平の優勝で幕を閉じた。

 24年12月に引退した神山氏(現日本競輪選手養成所所長)に対する地元ファンの思いを改めて感じたのは2日目(5月31日)の4R発売中に行われた「神山雄一郎エキシビジョンレース」。神山氏と栃木県の選手8人がライン戦で戦ったレースは熱い声援が飛んだ。

 神山氏は1番車で登場。地元のオールドファンなら誰もが知る特別競輪を初制覇した宇都宮オールスター(1993年9月)の1番車だ。神山氏がバンクに現れると「神山、ありがとう~」の声が飛び交った。引退して1年半たっても地元ファンの神山に対する思いは〝ありがとう〟なのだ。

 レースは山口貴弘(48)のカマシに飛び付いた神山氏が直線抜け出して1着。場内の実況中継では「神山が911勝目を上げました」とアナウンス。現役時に909勝を上げた神山氏が第1回大会の昨年に続いて1着を積み重ねた。

 神山氏は「(現役の)競輪選手は強いなと感じました。レースは年に1回だけ。練習の成果が出たと思う」と振り返った。そして練習を手伝ってくれた競輪選手養成所の教官、先生にも感謝の気持ちを述べた。この言葉が自然と出るのが神山氏ならではだ。

 このレースを見守ったのはファンだけでなく関係者、そして参加選手も敢闘門から観戦した。

 東入場門入り口にある「神山雄一郎記念館」にも多くのファンが立ち寄り、「神山雄一郎カップ」の名称通りに神山氏の偉大さを改めて認識した大会になった。「神山雄一郎エキシビジョンレース」は宇都宮記念最大のイベントになった。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)熊本県八代市出身の63歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月の花月園新人リーグ(小橋正義ら59期生)で競輪記者デビュー以来、現場取材一筋39年。デビューから見た選手で最強は神山雄一郎、最速は吉岡稔真。

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