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【記者コラム】近年屈指のゴールデン世代‼ルーキー127期に注目

 3月に日本競輪選手養成所を卒業した127(男子)、128(女子)期生のルーキーシリーズが今月から始まった。6月の玉野まで計5戦が行われる。ケイリン・アドバンスのルール(ライン、競りなし。勝ち上がりは予選2日間のポイント上位7選手が決勝進出)で行われており、第1戦は5月3~5日に熊本で開催された。

 男子は在所成績1位の尾野翔一(25=福岡)が優勝。最終バックで5番手の内に包まれる苦しい展開だったが、外に進路を取るとそこから一気の捲りを披露。直線大外を豪快に伸びて差し切り、決勝メンバー7人全員がゴールドキャップ獲得者というハイレベルな一戦を制した。女子は卒業記念レースの優勝者・岩元杏奈(24=宮崎)が最終バック6番手から捲って、こちらも直線大外を強襲して制した。

 第2戦(9~11日)は別府で行われた。男子は卒業記念レースの覇者・三神遼矢(23=福島)が最終バック5番手から捲って優勝。女子は在所1位の酒井亜樹(23=大阪)が最終ホーム2番手からカマして押し切った。ここまで男女とも在所1位、卒業記念レースの覇者がそれぞれ第1、2戦を制している。トップクラスの選手だけでなく、特に127期生はハイレベルと言われている。年3回行われる記録会で多数のゴールデンキャップ獲得者(優秀なタイムを記録した者)を輩出しており、近年屈指のゴールデン世代と注目されている。

 第3戦はあす16日からいわき平で行われる。記者はそこで今年のルーキーたちを初めて取材する。昨年4月に競輪記者復帰後、約1年がたって57歳。若い選手たちから少しでもフレッシュな気持ちを吸収して、初心を思い出したい。

 ◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年(昭42)生まれ。愛知県出身の57歳。92年入社。97年から2年間競輪記者を経験。当時は神山雄一郎、吉岡稔真が東西の横綱として君臨していた。昨年4月に26年ぶりに現場復帰。

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