平塚で行われたルーキーシリーズ(24日決勝)を取材した。129期の男子は伊藤京介が完全Vで初優勝、130期の女子は川上いちごが宇都宮に続いての完全Vで2場所連続優勝を飾った。
伊藤は在所5位。日大時代に1㌔TTのジュニア日本記録をマークした逸材。養成所でもゴールデンキャップを3回獲得した。松山でのデビュー戦は④②❷と1勝も挙げられずに終わったが、平塚では初日に捲って初勝利。「素直に凄くうれしい。これに味をしめて松山でできなかった完全Vを目指したい」と宣言。2日目も捲って連勝し「1着は良薬ですね。自分でもビックリ。完全Vを決めて、自分も129期の筆頭格の一人と認めてもらいたい」と言っていたが、見事に有言実行した。
川上は中学から千葉大まで陸上競技の短距離種目を経験。卒業後は小学校の教員になったが転身した。技能試験で一発合格。まだ粗削りながら在所2位、卒業記念レース優勝と抜群のポテンシャルを誇る。初日は打鐘過ぎの2Cから発進。最終2角で先頭に立つと、そのまま押し切って4車身差の完勝。「前がカカっていたので脚を使った。もっとしっかり差をつけたかった。500㍍もがいて逃げ切るような脚をつけないと、GⅠでは勝てないので」と先を見据える発言をしていた。2日目も同じ位置からスパート。ホームで出切ると大差勝ちを決めた。「しっかり逃げ切れたので自信になりました。決勝も500㍍自分で行くつもりで、仕掛けられるところでしっかり仕掛けたい」と強気に語っていた。
レース内容、コメントとも高い将来性を感じさせる2人だった。
◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年9月生まれ、愛知県出身の58歳。92年スポニチ入社。97年から2年間競輪記者を経験。当時は神山雄一郎、吉岡稔真が東西の横綱として君臨していた。24年4月に26年ぶりに現場復帰。


