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【記者コラム】高橋 地元初Vで今年後半勢いに乗る

 GⅠ・高松宮記念杯の裏で行われたいわき平FⅠ(17~19日)。なかなかの好メンバーがそろって熱戦が繰り広げられた。その中でも前検日から気合十分だったのが地元の高橋晋也(27=福島・115期)だ。前回、松戸のナイターGⅢでは優勝した脇本雄太に次ぐ2着。「これから出られるGⅠは限られている。オールスターはファン投票で上位に入らないと難しいし、松戸の2着で競輪祭の権利を獲得できたのは大きい。そこに向けてしっかり調子を上げていきたい」と今年の後半戦に懸ける意気込みを熱く語っていた。

 今年前半はスピードを生かした豪快な走りが影を潜めていた。「師匠(飯野祐太=90期)から〝距離が長いと思ってもまずは風を切れ〟とアドバイスされたことが大きかった。ダービーあたりからやりたいレースができている。積極的な走りで粘れるようになった」と明かす。初日特選は北日本1人。「単騎で気楽に、と思っていたら神山雄一郎さんに中村浩士さんまで付いてくれる。緊張するけど頑張りたい」。最終ホームからカマして快勝。準決も前受けから突っ張り、危なげなく押し切って決勝へ。「地元ではまだ優勝がない。決めるつもりでいく」。小原丈一郎が先制して嵯峨昇喜郎が番手捲り。それに乗って悠々と抜け出し、うれしい地元での完全Vを決めた。

 以前にナショナルチームに所属していた流れで今は伊豆でトレーニングを積んでいるが「地元に戻ることも検討している」と高橋。今年後半は今まで以上にその走りに注目したい。高橋の次回出走予定は京王閣FⅠ(7月5~7日)。

 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の58歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順になり「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。

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