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【記者コラム】S級昇格狙う高田の熱い走り注目

 連日、早朝から熱戦が繰り広げられている取手モーニング。特に準決はどのレースも見応え十分。5Rは磯島が高速カマシを決め特選、準決を連勝、完全Vを視野に入れる。7Rは人気を集めた武田―松永が力強く押し切った。6Rは高田=写真=と山本が激しい先行バトル。115期と117期の意地と意地がぶつかりあった。「前回の青森ミッドナイトでも対戦。自分が先着しているので絶対にリベンジに来るのは分かっていた」と高田。前受けした山本を勢い良く叩いた高田が先行態勢に入るが、山本もすかさず巻き返して並走が続く。何とか山本を合わせ切ったが「前回で戦って自分と同じ地脚タイプと感じていた。ずっと横にへばりついていてペダルが接触。シューズのサンがずれて最後は力が入らなかった」。結果、松山―富安に捲られはしたが3着に粘り決勝切符を手に入れた。
 
 好調選手が勢ぞろいの決勝はどこからでも狙える混戦。準決の内容がいい磯島か武田か。それでも唯一、ライン3車になる高田を狙う。準決で敵として戦った松山―富安の愛知勢が援軍として後ろに続くのも大きい。同期武田は来期はS級に上がるが高田はA級のまま。「今はいろいろなトレーニングを試している。始めて2カ月くらいで成果は出ていないが、S級で戦える脚力をつけたい」としっかり前を見据えている。4月小田原はS級特進がかかった大事なシリーズ。初日に勝って〝あと2〟に迫ったが準決3着で涙をのんでいる。「負けたくない。気持ちの弱さが出ないように頑張る」。高田の熱い走りに注目だ。
 
 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の57歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順に。「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。

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