昨年に続き西武園を舞台に開催されているＧⅠオールスター競輪を取材中。ナイターで猛暑も和らぐ時間帯だが、バンク内の熱気はメラメラだ。今回は西武園にまつわる小ネタを紹介したい。

　西武園競輪場の最寄り駅は西武鉄道西武園線の「西武園」。同線は東村山駅と西武園駅までの２駅を結ぶ路線で、その距離は約2・4㌔。乗車時間は約３分。競輪（Ｓ級戦）の号砲が鳴ってゴールするまでの時間とほぼ一緒だ。

　競輪場は西武園駅の北口から徒歩１分。緩い上り坂を上れば到着する。西武園駅は東京都東村山市に位置するが、西武園競輪場は埼玉県所沢市。つまり、この徒歩１分の間に東京と埼玉の都県境をまたいでいることになる。

　西武園競輪場は「村山競輪場」の名称だった。後にすぐ近くに遊園地が造営され「西武園」と名付けられたため、54年５月から場名が改称された。西武園ゆうえんちに隣接するため「アミューズメントバンク」とも呼ばれており、２センターの向こう側には大観覧車＝写真。競輪場周辺を歩くと家族連れなどのにぎわう声が聞こえてくる。

　アミューズメントは楽しみ、娯楽、気晴らしの意味。まさに競輪にぴったりなワードだが肝心の車券は苦戦中。取材の感触が良かった小松崎大地、三谷竜生、太田竜馬、伊藤旭を今シリーズは追いかけたい。

　◇小野　祐一（おの・ゆういち）1983年（昭58）10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。思い出のオールスター決勝は岩津裕介が優勝した16年松戸。２着の稲垣裕之が号泣したシーンにもらい泣き。