ニュース&記者コラム

【記者コラム】26年ぶりの競輪担当…変わったなあ

 ごぶさたしております。4月から98年以来、26年ぶりに競輪記者に復帰した鈴木智憲です。あの頃は神山雄一郎、吉岡稔真の東西横綱が君臨していて、競輪界が大いに盛り上がっていた時期でした。一時は売り上げが低迷したようですが、ここ数年はV字回復していて、いい時期に戻って来られたと思っております。

 まだ復帰して半月ほどですが、今回は26年前と現在で「変わったな」と感じたことを書きたいと思います。まずは7車立ての競走が主流になったこと。今もビッグレースでは9車立てですが、通常の開催ではこのスタイルがほとんど。A級戦では周回が1周少なくなっていたことにも驚きました。誘導員のペースが速くなり、回避も以前より遅くなったせいか、各ラインの道中の入れ替わりがあまり見られず、初手の並びのまま「突っ張り先行」でレースが進むことが多いように思います。そのため「S」を獲ることが重要になった。以前はスタートで各車が出渋るシーンがよく見られましたが、今では全く見られません。

 もう一つは朝から夜中まで車券が買えること。8時30分に第1レースが始まるモーニングから、夜中の23時30分に最終レースが終わるミッドナイトまで、一日中レースが開催されています。ファンにとっては自身のライフスタイルに合わせて、車券が買えるのはいいこと。中には朝から夜中まで買い続けている方もいらっしゃるかもしれませんが…。選手は体調管理が大変だと思います。モーニングとミッドナイトでは生活のリズムが全く変わるでしょうから。そのあたりは我々記者も同じですが、バンクで全力疾走する選手とそれほど体力を使わない記者では、疲労度合いは雲泥の差だと思います。

 19日からの平塚で予想者として本格復帰します。選手並びに関係者、そしてファンの皆さま、何とぞよろしくお願いします。

 ◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年生まれ、愛知県出身の56歳。92年スポニチ入社。98年以来26年ぶりに競輪記者として現場復帰。山口幸二が優勝した競輪グランプリを最後に異動。競輪以外に中央競馬、地方競馬、ボートレース、オートレース、ゴルフ担当を経験。

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