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【記者コラム】52歳で500勝 岡部はまだまだ走り続ける

 今年に入り通算500勝の大台に到達した選手は男女合わせて8人。その一人が福島最年長レーサーの岡部芳幸(52=66期)だ。6月18日の平塚競輪5Rを差し切りメモリアル勝利。まな弟子・真船圭一郎の捲りを抜いての白星だっただけに喜びもひとしおだった。デビューから32年10カ月で達成したベテランは「弟子とワンツーで500勝はうれしい。ラインのおかげだよ」と目尻を下げ、親交がある三宅伸さん(64期引退)から「〝S級で500勝しろよ〟と言われていたから良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 GⅠは1勝(00年千葉日本選手権)、GⅡは4勝。KEIRINグランプリは4度出場して2度準V。切れ味鋭い捲りを武器に長年GⅠ戦線で活躍した。思い出の1着は「記念が4日制になって一発目の川崎記念(02年4月)を優勝したことかな。先行1車の伏見(俊昭)を差して優勝したんだ」と新制度になった21年前を回想。「弟子の真船、小松崎(大地)など後輩と一緒に走ったレースも印象深いね」と振り返った。

 「2つ年上の神山(雄一郎)さんが辞めるまで辞めるわけにはいかない」と輪界のレジェンドから刺激と活力をもらっている岡部。今一番の発奮材料は今年123期生としてデビューした息子・伶音の存在で「少しでも長く自分の背中を見せられれば」と父としての心境を語る。現役で活躍しながら模範を示すのが岡部流。〝父子鷹〟でペダルを踏み続け、まだまだ勝ち星を積み重ねていく。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。最近ハマっているのは3連単の1着と3着を固定して2着全通りのフォーメーション買い。

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