防府競輪の「スポニチ金杯争奪戦」は最終日の12月27日、第12RでS級決勝が争われ、渡口勝成の逃げに乗った河端朋之(40=岡山)が4月伊東FⅠ以来となる今年3度目の優勝を飾った。
また、10Rガールズケイリン決勝はHS捲りを決めた仲沢春香が圧勝。11RA級決勝は3番手捲りを決めた北川大五郎が制した。

スポニチ金杯の盾を手に笑顔を見せる河端朋之
「すべては渡口君のおかげ」。番手回りの河端にとっては願ってもない展開を渡口が築いてくれた。3番手を渡部が固めるラインは頼もしい限りだったに違いない。渡口が果敢に風を切る。車間を空けた河端は4番手東矢、6番手真鍋の動きを見すえ、BS過ぎから番手捲りを放ち会心の1着ゴールだ。
来年3月、防府バンクで開催されるGⅡウィナーズカップの出場がかかっていた河端にとっては値千金の優勝だった。その選考期間は今年7~12月。初日特選を制し13勝目をマークしたものの出場権には届くにはあと1勝が必要だった。この優勝でウィナーズカップの出場権をもぎとった河端は「地元地区のビッグレースだし、ウィナーズは出たかった。駆けてくれた渡口、3番手を固めくれた渡部さんに感謝しかない」と手放しの喜びようだった。4月伊東FⅠ以来、今年3Vで締めくくった河端が2026年に大きく弾みをつけた。
◇河端 朋之(かわばた・ともゆき)1985年(昭60)2月7日生まれの40歳。09年1月、地元玉野でデビュー。13年立川日本選手権でGⅠ初出場。今年10月の寛仁親王牌で3度目のGⅠ決勝進出。通算成績は1206戦313勝。1㍍70、81㌔、血液型B。


