当地記念4連覇がかかる清水
昨日も言ったけど準決はひと波乱あった。まずは9R。鐘前から巻き返す姿勢は立派だった松浦だけど、やはりいい頃とは行き脚が違う。吉田と激しくもがき合った分、推奨していた拓真(阿部)が捲った。諸橋がしぶとく2着。拓真の捲りを追う形になった小原が3着に食い込む大波乱となった。
10Rは宮本の巧みなレース運びが光った。小川ラインを出させ、車を空けた5番手から自分のタイミングで捲ることができた。人気を背負った新田は鐘で行きかけてバックを入れた分、伸び脚を欠いた。仕掛けのタイミングも悪かった。宮本が勝ち、小倉が2着。宮本を追った柏野は少し口が開き3着にとどまり、こちらも波乱レースとなった。
11Rは清水がシビアにイン捲り。町田は出切れていた。山下が付いていたのもあるだろうけど、あれでは町田はたまらない。3着にはしぶとく和田が入った。
さあ、決勝。中心は当地記念4連覇がかかる清水だ。中国勢がスンナリ出ると❶❹。でもマーカーとして今の地位を築いてきた諸橋が前々と運ぶはず。それが諸橋だ。❶=❸を押さえる。それに拓真がかき乱す。2分戦なら粘るケースがないとは言えない。それでも清水が持ちこたえる。和田が突っ込む❶❺と、オグ(小倉)が単騎で一発を放ったときの❶=❼。穴は北日本の❺❽しかない。(本紙評論家・吉岡稔真)