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【防府GⅢ最終日11R】清水 前人未到4連覇

 地元の清水裕友(26=山口・105期)がゴール前、宮本を差し切って前人未到の4連覇を達成(周年記念の前節後節が撤廃された02(平14)年以降で初)。GⅢは20年11月の防府記念以来7回目の優勝となった。

 清水がスタートを決めて宮本―清水―山下―柏野―小原―諸橋―阿部―和田―小倉で周回。青板Bで勢い良く阿部―和田が上昇。これに小原と諸橋が切り替え続く。小倉は柏野の後位へ。打鐘から阿部が踏み込み先行態勢。最終H5番手から宮本が捲る。和田が番手から出て抵抗も宮本―清水―山下で出切る。柏野は諸橋にさばかれ後退。G前で清水が鋭く伸びて優勝。2着に宮本、3着山下で地元ワンツースリーとなった。

 ここだけは譲れない。史上初の記念4連覇。清水は「すんなりいくとは思わなかった。それでも、隼輔なら絶対に行ってくれると思っていた。隼輔、それに後ろを固めてくれた先輩に感謝です」。同郷の同級生の捲りに乗ってきっちり決めた。

 レース後、清水の頰は濡れていた。「幸せです。凄くうれしい。誰もしたことのない4連覇。地元だし決めてやろうと思っていた」と、喜びと負けられないプレッシャーから解き放たれた瞬間。その中で結果を出す。見事だった。

 防府に清水あり。今年も地元のヒーローに沸いた4日間だった。

 ◇清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平6)11月9日生まれの26歳。山口県防府市出身。14年7月に105期生としてデビュー。通算27回目の優勝。地元記念4連覇でGⅢは7回目のV。1㍍67、82㌔。血液型A。


 ◆次走 優勝の清水裕友はGⅠ競輪祭(小倉、18~23日)、2着の宮本隼輔は小松島FⅠ(24~26日)、3着の山下一輝は小松島FⅠ(14~16日)。

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