青森競輪開設75周年みちのく記念GⅢ「善知鳥杯争奪戦」の決勝戦が9月23日の12Rで行われ、郡司浩平(35=神奈川・99期)が優勝、賞金562万円を獲得した。
郡司の記念優勝は6月の取手記念以来、今年6回目。GⅢ優勝は27回目となった。
2着に新山響平、3着に南修二が入った。
花束を手に喜びの表情を見せる郡司
末脚押し切る
レースは菊池―荒井―郡司―南修―新山―阿部力―永沢―河端―松岡で周回。赤板で河端―松岡が上昇するが菊池が突っ張る。河端は下げて周回の隊列で打鐘。菊池は後方を警戒しながら徐々に踏み上げる。3番手の郡司は新山を警戒しながら最終2角から捲る。郡司―南修の仕掛けに新山―阿部力―永沢が続く。郡司は末脚も確かに押し切る。直線で伸びた新山が郡司追走の南修をかわして2着に入った。
郡司は「スタートを遅れないように出てみて自分としてはいい位置が取れた。菊池君も突っ張りそうだったので3番手を確保してからと。いい感覚で最後まで踏めたし、優勝は素直にうれしい」とレースを冷静に振り返り喜びを語った。
終盤戦へ弾み「練習怠らず備えたい」
前回の福井共同通信社杯は初日一次予選で敗れたが「今回は4日間、自力を出してピリッとした。この優勝を機に後半戦も頑張りたい。GⅠはあと2つ(寛仁親王牌と競輪祭)残っているので日々の練習を怠らずに備えたい」。終盤戦に弾みをつける今年6回目の記念優勝だった。
◇郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の35歳。市立横浜商高卒。2011年1月プロデビュー。通算成績は1154戦430勝。GⅠ優勝は第62回競輪祭(20年)、第36、39回全日本選抜競輪(21、24年)。師匠は父親の盛夫さん(50期=引退)。1㍍67、80㌔。血液型A。
◆次走 優勝した郡司浩平と2着の新山響平は10月10~13日の松阪GⅢ、3着の南修二は10月2~5日の京王閣GⅢ。