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【高知・全プロ選手権】清水 豪快差しSPR賞初V

 高知競輪の「2024年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」は26日、12Rで「スーパープロピストレーサー賞」が行われ、清水裕友(29=山口・105期)が逃げた犬伏湧也の2番手から抜け出しV。優勝は今年3回目、スーパープロピストレーサー賞初Vを飾った。2着は荒井崇博、3着は寺崎浩平。なおきょう27日には、第71回全日本プロ選手権自転車競技大会が同じく高知競輪場で開催される。

 犬伏が寺崎を叩いて先行態勢に。この時点で清水のV確率は大きく上昇。最終バックで寺崎、深谷の仕掛けはなくV確率はマックスに。最後の直線は余裕を持って抜け出した。

 「今年は勝ち切れないことも多かったので、1番人気に応えることができ、勝ててほっとしました」

 前検日のインタビューでは決して調子は良くないと話した。それでも初日はS班の脇本雄太、真杉匠ら強力メンバーを制して捲り勝ち。「想像していたよりも走れた感じです」と、上積みを果たしVにつなげた。

 例年の清水は前半戦でVを量産し、後半は賞金下位の選手の追い上げをしのぐものだった。しかし、今年は残りのGⅠでタイトルを獲ることはもちろん、中盤から終盤にかけても成績を落とさないことを常に意識している。

 「毎年、全プロあたりから暑くなり、調子も怪しくなってくるので、しっかり暑さと全体のスピードが上がってくることの対策をしたいです」

 自力でも強いが、今回のように番手戦でも少しの不安もない。スピード全盛時代の中で、根っからの競輪選手の清水がGⅠ戦線でさらに躍動する。

 ◇清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平6)11月9日生まれ、山口県防府市出身の29歳。三田尻学園誠英高卒。14年7月プロデビュー。通算成績は758戦250勝。主な優勝はGⅠ1V、GⅡ3V。1㍍68、82㌔。血液型A。

 ◆次走 優勝した清水裕友は前橋GⅢ(6月1~4日)、2着の荒井崇博は岸和田GⅠ高松宮記念杯(6月11~16日)、3着の寺崎浩平は玉野FⅠ(6月3~5日)。

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