高知競輪の開設74周年記念「よさこい賞争覇戦(GⅢ)」は14日、12Rで決勝戦が行われ阿部将大(27=大分)が直線伸び切りV。22年3月高知以来2回目のGⅢ優勝を飾った。また6Rのガールズフレッシュクイーンは畠山ひすい(21=北海道)が制した。
落ち着いた並びは前から犬伏-清水、阿部-大坪、新山-佐藤-永沢に単騎の深谷、坂井。新山が上昇するが犬伏が突っ張り出させない。最終ホームでは深谷と坂井がスイッチして新山は7番手。犬伏のかかり良く後方からの仕掛けはない。最終2センターから深谷が踏み込むが伸びを欠く。直線は清水と直後にいた阿部の一騎打ちとなり、阿部が清水のけん制を耐えて伸び切った。
「スタートは前の方にいないと勝負にならないと。いい位置が取れました。犬伏さんの行く気が凄かったのであとは清水さんを信頼でした。最後はギリで差せたと思いました」
動きの良さは光ったが、それ以上に地元選手のように高知バンクの伸びるコースを踏み切っていた。「街道練習が中心なので、どちらかと言えば街道に近い感じ」と、苦手とする選手も多いバンクを味方にS班選手に伸び勝った。「今回のレース内容は良くないのでもっと自力を出して勝ちたい」と、さらに脚力を強化しグレードレースでの活躍を誓った。
◇阿部 将大(あべ・まさひろ)1996年(平8)6月14日生まれ。大分県出身の27歳。117期。20年5月デビュー。通算成績は311戦115勝。通算優勝は今回が20回目。GⅢ優勝はS級初優勝だった22年3月高知以来2回目。1㍍74、74㌔。血液型A。
◆次走 優勝した阿部将大は別府FⅠ(21~23日)、2着の清水裕友と3着の坂井洋はいわき平GⅠ日本選手権(30日~5月5日)