久留米競輪で開催されたGⅢ熊本競輪開設72周年記念「火の国杯争奪戦」㏌久留米は4日、12Rで決勝戦が争われ、深谷知広の先行に乗った郡司浩平(32=神奈川)が2年ぶりの熊本記念制覇。共同通信社杯に続くVで、GⅢは15度目の優勝となった。
悲願の地元グランプリ制覇へ、さらに勢いが加速した。直前のGⅡ共同通信社杯を完全優勝。「恥じないレースをしようと心掛けた」と乗り込んだ郡司が今節も4戦3勝、オール2連対の堂々たる成績で2年ぶりに熊本記念を制した。
頼れる南関地区の大砲・深谷と初日特選に続くタッグ。深谷がロングスパートで風を切ると、車間を空けて後方から痛烈に捲った松浦をブロック。返す刀で内を強襲した村上の猛追にも踏み勝った。これで久留米GⅢは一昨年の熊本記念からV、準V、Vと抜群の成績だ。
「自分が前だったら、あのレースができていない。あれが深谷さんの強み。自分も後ろで、できることをやろうと思っていた。久留米バンク、熊本記念は相性がいいですね」
今年は地元の平塚でグランプリが行われる。賞金ランク5位で安全圏にはいるが「ひとまずは次のGⅠ(寛仁親王牌)を頑張る」。この勢いのまま、タイトルを獲って地元の大一番に向かうつもりだ。
◇郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県出身の32歳。99期生として11年1月に川崎でデビュー。これが通算42回目、GⅢは15回目のV。通算成績は910戦323勝。1㍍67、80㌔。血液型A。
◆次走斡旋 優勝した郡司浩平は20~23日の前橋GⅠ寛仁親王牌。2着の村上博幸は11~13日の岸和田FⅠ、3着の深谷知広は14~16日の静岡FⅠに出走。