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吉田拓 GⅡ初制覇 高知競輪「第22回サマーナイトフェスティバル(GⅡ)」

 高知競輪「第22回サマーナイトフェスティバル(GⅡ)」は20日、第12Rで決勝戦が行われた。

 犬伏湧也の番手捲りを追って直線鋭く伸びた吉田拓矢(31=茨城)が、25年4月の日本選手権以来の特別競輪Vを達成して、優勝賞金3400万円を獲得した。GⅡは初優勝。2着は単騎で内を突いた新田祐大。

 今春の日本選手権、高松宮記念杯を制してビッグ3連覇を狙った古性優作が3着となった。


新田 振り切った


 笑顔なきGⅡ初制覇だった。賞金ランキング2位で2年連続のグランプリ出場を確実にしている吉田拓が、内から急襲した新田を振り切ってV。ただ、番手捲りに出た犬伏を追う形になった内容に「悔しい」と正直な思いがあふれ出た。

 「後ろに2人付けて、せっかく真杉が付いてくれたのに…。しかも真杉が前を取ってくれて組み立てやすくなった。ラインで決まるレースをしたかったし、手放しで喜ぶ内容ではない」
 結果的にラインの先頭としての役割を果たしたとは言いがたい内容に、勝者とは思えない表情は最後まで崩れなかった。

 それでも昨年の名古屋ダービー以来となるビッグレース制覇。今年の前半戦は抜群の安定感を誇りながら「ビッグで勝ち切れていない」の自己ジャッジ。2年連続準Vだったサマーナイトフェスティバルでそれを払拭するV劇となった。
 「GⅡを勝てていなかったので、そこは素直にうれしい。残りのGⅠで全部決勝に乗るつもりで一走一走、しっかり走りたい」

 次走は同じ四国で開催の松山オールスター(8月11~16日)。前走の地元取手記念に続くVで勢いは最高潮。今度はオールスター初Vを狙う。(本間 正則

 ◇吉田 拓矢(よしだ・たくや)1995年(平7)5月7日生まれ、茨城県つくば市出身の31歳。県立取手第一高等学校卒。107期として、2015年7月プロデビュー。通算成績は853戦287勝で42V。主な優勝は第63回競輪祭(21年)、第79回日本選手権(25年)。1㍍71、73㌔。血液型O。


伏見の思い背負い新田強襲も


 単騎で挑んだ新田は直線で内から強襲するも、吉田まではかわせず2着。「最後はあそこに突っ込まないとチャンスがないので、気持ちも高ぶってあそこに行った。ただ、吉田君が締め込みながらだったので」と悔やんだ。

 前日には伏見さんの訃報を受け号泣。「伏見さんはずっと結果を求めていた人。結果で見られる世界と言っていた。今までも一走に対しての思いはあったつもり。だけど、ピリッとしないというか。これをきっかけにしてはいけないけど、勝ちを目指す大事さ、それを考えさせられる最終日だった」と先輩への思いを口にした。


ここが敗因


古性優作(3着)(最後3着は)ギリギリですね。GⅠとは違う調整なのでGⅠとは同じように走れないが、GⅡなので獲らないと。
真杉 匠(4着)いい流れになったが、内を締めている場合ではなかった。
犬伏湧也(5着)石原君がいいレースをしてくれたのに着に残れず実力不足。
坂井 洋(6着)前に任せていた。風を切っていないので脚に余裕はあったが、気持ちに余裕がなかった。
稲川 翔(7着)離れたし。実力不足。凄い緊張感だった。今後に生かせれば。
脇本雄太(8着)今の実力が分かった。宮杯からは良くなっている。GPへつくり直していきたい。
石原 颯(9着)あそこでタレるのは早かった。脚力不足。いい経験になった。


決勝VTR


 真杉がSを取って、吉田―真杉―坂井、脇本―古性―稲川、新田、石原―犬伏で周回。石原が打鐘過ぎに叩き先制。軽快に駆けていく中、犬伏がバックで番手捲りを敢行。

 脇本は7番手から捲りを打ったが、スピードは一息。3番手から犬伏を追った吉田が4角で外に持ち出すと鋭く伸びて、内を突いた新田を振り切って勝利。古性も4角内を突いて追い上げたが、3着が精いっぱいだった。

 ◆次走 優勝した吉田拓矢、3着の古性優作はGⅠオールスター(8月11~16日、松山)、2着の新田祐大は和歌山F1(29~31日)。

 ◆目標クリア 今大会の売り上げは88億4649万2400円で目標の88億円を上回った。

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