大阪・関西万博協賛、立川競輪開設73周年記念GⅢ「鳳凰賞典レース」の決勝戦が7日、12Rで争われ、 山口拳矢(28=岐阜・117期)が番手捲りで優勝。23年7月の名古屋記念以来、GⅢ3勝目を挙げた。2着には郡司浩平、3着には平原康多が入った。
レースはスタートけん制の後、山口が前を取り藤井―山口―清水―郡司―岡村―平原―高橋―取鳥―園田で周回。赤板で取鳥が上昇すると藤井が突っ張る。そのまま藤井がスピードを上げて先行態勢。初手と隊列が変わらず最終Hへ。2角4番手から郡司が捲ると、山口が番手捲り。山口が押し切り、郡司2着。平原は岡村をどかして直線強襲。
赤パンを脱ぎ、巻き返しを期す25年。最高のスタートに山口は「本当にすっごい久々の感じがする。うれしいです」と23年10月以来の優勝をよろこんだ。
藤井が気迫の突っ張り先行で絶好の展開。「侑吾さんがスピードを緩めることがなかった。後ろを見た時には郡司さんが真後ろくらいにいたので、何もできずに出て行った」と振り返る。前回の落車による肩の違和感は消えなかったが、ラインの絆で勝ち取った。
昨年はS班だったが0V。今年は違う。「一昨年以上の成績を考えている。これで記念は1個獲ったので、あとはタイトル。もう1回獲りたい」と力強く宣言。年が明けるとともに拳矢の逆襲劇も幕を開けた。
◇山口 拳矢(やまぐち・けんや)1996年(平8)1月26日生まれ、岐阜県大垣市出身の28歳。私立大垣日大高卒。20年5月プロデビュー。通算成績は361戦151勝。父は幸二(62期=引退)、師匠は叔父の富生(55=岐阜・68期)。1㍍66、70㌔。血液型A。
◆次走 優勝した山口拳矢は久留米FⅠ(28~30日)、2着の郡司浩平は松阪記念(23~26日)、3着の平原康多は大宮記念(16~19日)。