第12回施設整備等協賛競輪in前橋GⅢ「桜花爛漫!まえばし春風賞」の決勝戦が30日、第12Rで争われ山崎芳仁(45=福島・88期)が同県の後輩・高橋晋也の頑張りに応える番手捲りで優勝。20年1月のいわき平記念以来、GⅢ18度目の制覇を果たした。2着は切り替え山崎を追った小倉竜二。3着には人気になっていた和田真久留が入った。

2度GⅠを制した前橋で復活ののろしを挙げた。高橋晋が前受けから突っ張り先行。絶好の番手となった山崎が最終2コーナーから佐々木豪の捲りに合わせて番手捲り。小倉が迫るも振り切って栄冠をつかんだ。山崎は「晋也からは〝もし先行したら行ってください〟ということだった。ペースだったので、出るか迷ったけど、作戦通りに出ました。自分の力じゃない。晋也が頑張ってくれて、ラインのおかげ。(前橋のGⅠ制覇も)後輩の後ろから番手捲りだった。後輩に助けられた人生です」と感謝。
昨年に息子の歩夢(125期)がデビュー。45歳にもなり、すっかりベテランの域に入った。「息子と一緒に練習しているけど、同じだけやったら疲れちゃう」と、いつもの柔和な笑顔。それでも闘志が消えたわけではない。来月末にはグランドスラムが懸かる日本選手権も待つ。「歳的に強くなるとは言えないけど、チャンスがあれば。練習して頑張ります」とまだまだ偉業の夢へ歩み続けている。
◇山崎 芳仁(やまざき・よしひと)1979年(昭54)6月12日生まれ、福島県いわき市出身の45歳。私立学法石川高卒。2003年7月プロデビュー。通算成績は1663戦512勝。師匠は添田広福(49期=引退)。1㍍74、85㌔。血液型AB。
◆次走 優勝した山崎芳仁は伊東F1(4月5~7日)、2着の小倉竜二は武雄GⅢ(4月10~13日)、3着の和田真久留は防府FⅠ(4月7~9日)。