仲間に囲まれて笑顔の岩見(前列中央)
三重の重鎮・岩見潤(51=三重・71期)が7月25日に開幕する松阪競輪FⅡナイター「伊勢忍者キングダム杯」をもって現役を引退すると正式に発表した。
「アマチュアの面倒をみていたので遅れたけど、本当は50歳で辞めるつもりだった。2日目(26日)に52歳の誕生日も迎えるし、今回がタイミング的にもちょうどいいと思った。あっという間の32年間だったけど、いろいろあって楽しかった」
特別競走では02年6月のGⅡふるさとダービー松阪の準優勝(優勝は小嶋敬二)があるが、一番の思い出のあるレースに上げたのは08年11月の松阪記念(優勝)だ。
「浅井康太(当時24歳)が先行してくれて、3番手の萩原操さん(三重=51期・引退)とワンツー。藤原誠(岐阜=69期)さんが4番手を固めてくれた。相手も平原康多(埼玉=87期・引退)に荒井崇博(長崎=82期)と、かなり強力だったからね」
毒舌だが、愛情たっぷり。何があっても「ガハハ!」と大声で笑い飛ばず個性派レーサーは、ジャンルを問わずに人望も厚い。きょうの初日はA級予選8Rの4番車で登場。多くの人に惜しまれつつも、ラスト3のカウントダウンが始まる。
◇岩見 潤(いわみ・じゅん)1973年(昭48)7月26日生まれ。三重県松阪市出身の51歳。71期生。三重県立松阪工業高校卒。デビュー戦は93年4月の岐阜。通算2816走365勝28V(S級Vは16回)。記念Vは3回。うち4日制は08年11月の松阪記念の1回。ビッグ戦線では02年6月のGⅡふるさとダービー松阪の準優勝が最高位。獲得総額は7億751万9430円(数字は全て7月24日現在)。師匠は高岸豊治(三重=28期・引退)。井口佳典らボートレーサーとも親交が深い。1㍍69、84㌔。血液型AB。