広島競輪の「第41回芸州鯉城賞 スポーツニッポン杯争奪戦(FⅠ)」は21日11RでS級決勝戦があり、シェーン・パーキンス(32・ロシア 国籍はオーストラリア)がテオ・ボスを追走から直線鋭く抜け出し通算41回目のV。2着は地元の松浦悠士だった。
打鐘前にボスが強烈ダッシュでスパート。日本選手はパーキンスの位置に飛びつけない。この時点で勝負は決まった。最終バックでは古性優作がまくり松浦が続く。いいスピードだったが、パーキンスは2番手から余裕十分にゴールを先頭で駆け抜けていた。
「強いボス選手にしっかり付いていくことを考えていた。あとは日本人選手に抜かれないようにと。10年ぶりに広島で優勝できてよかったです」
2年ぶりの来日で、前検日前日の深夜にオーストラリアから到着と不安もあったはずだ。しかし、レースではそんな不安をみじんも感じさせない強さを見せつけ完全V。日本の競輪に完璧に適応する実力は健在だった。
「父も出場(1964年)した東京五輪をロシアに移籍して目指します」
競輪では外国人選手のエースとしてVを量産だ。(緒方 泰士)
♤シェーン・パーキンス> 1986年12月30日生まれの32歳。9回目の来日で獲得賞金は1億円オーバーと断然の実績を誇る。オーストラリアからロシアに所属を替えて東京五輪出場を目指す。