↑平塚競輪開設69周年記念を制しシャンパンファイトを行う松岡健介

　松岡健介（41＝兵庫）が令和初の記念ウイナーに輝いた。ＧⅢ優勝は12年小田原以来２回目、記念Ｖは初。

　レースは松井―和田―郡司―中村浩―岡村―松岡健―村上博―清水―松岡貴で周回。残り3周過ぎから清水―松岡貴―松岡健―村上博が松井を抑える。赤板過ぎから松井がカマし南関勢が先行態勢に入るが、中村浩が離れて外に浮き、４番手は清水、６番手は松岡健。残り１周過ぎから仕掛けた清水は郡司に合わされ不発に終わるが、松岡健―村上博がすかさずまくってワンツー。

　５車結束の南関勢を撃破する波乱を起こした松岡健は「清水君もＳ班のプライドを懸けて内容を求めてくるので、清水君の３番手から動こうと思った。全部の展開が向きましたね」と、してやったりの表情。最後は村上博との直線勝負を制し「博幸の横顔だけ見ながら踏んだ」と振り返った。

　41歳の誕生日だった初日（11日）に白星をマークし勢いづいた。表彰式で平塚名物のシャンパンファイトで自ら祝福し「年を取って立ち位置が危うくなる中で危機感が凄くあった。自力で戦って結果を残せてうれしい」。老け込むにはまだ早い。「もう少し欲を出していきます！！」と、さらなる高みを見据えた。

　♤松岡　健介（まつおか・けんすけ）1978年（昭53）５月11日生まれ、兵庫県養父市出身の41歳。87期。師匠は西尾泰照（引退）。02年８月プロデビュー。07年６月寬仁親王牌（前橋）でＧⅠ初出場。1㍍76、82キロ。血液型Ａ。

　◆次走予定　優勝した松岡健介、２着・村上博幸、３着・岡村潤の次走は25、26日の松山全プロ記念。