岸和田競輪開設71周年記念「岸和田キング争覇戦in和歌山(GⅢ)」は12日、和歌山競輪場で決勝が行われ、松浦悠士(30=広島)が番手捲りで優勝。20年4月武雄以来、通算7回目のGⅢ制覇。松浦に続いた稲川が2着、和田健が繰り上がり3着だった。
レースは浅井―恩田―小松崎―守沢―和田真―和田健―才迫―松浦―稲川で周回。赤板を迎え後方の才迫の動きを警戒しながら和田真―和田健が上昇。その後ろに才迫―松浦―稲川が続く。浅井―恩田は後方に下げる。
打鐘で才迫―松浦―稲川で先制。4番手は内に和田真、外に小松崎で併走。踏みだした小松崎は稲川のけん制で外に浮く。バックで後方から仕掛けた浅井に合わせ、車間を空けていた松浦が番手から出る。捲った浅井は稲川のけん制で失速。松浦がそのまま押し切り1着。ゴール前で鋭く詰め寄った稲川が2着。3着で入線した浅井は外帯線内進入により失格となり、和田健が繰り上がった。
松浦は「体調自体は万全ではなかったが才迫君が凄く頑張ったおかげで優勝できた。あそこまで行ったら優勝するしかないと思いタテに踏ませてもらった」と振り返った。昨年に続く和歌山でのVに「昨年も年明けの和歌山グランプリを優勝できていい1年になった。今年もそうなればいい」と笑顔で話していた。
1着松浦の次走予定は松山記念(21~24日)、2着稲川は岐阜FⅠ(18~20日)、3着和田健は豊橋記念(28~31日)。
♤松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990(平2)11月21日生まれ、広島県広島市出身の30歳。98期生として10年7月熊本でデビュー。GⅠ優勝は2回。自力主体のオールラウンダーとして競輪界をけん引。通算成績は915戦254勝。1㍍68、73㌔。血液型O。
松浦 番手捲りV 岸和田キング争覇戦in和歌山
2021/1/13