ニュース&記者コラム

柴崎 貫禄の地元V 四日市伊勢茶杯・スポニチ賞

 四日市伊勢茶杯・スポニチ賞は9日第12RでS級決勝戦が行われ、最終バック番手まくりを敢行した柴崎淳(33=三重)が深谷、山本らの猛追を振り切り優勝。高松宮記念杯へ弾みを付けた。8RのA級決勝では萩原操(56=三重)がA級1、2班戦の最年長V記録を更新。9Rのガールズ決勝は一番人気に推された長沢彩(31=愛知)が、3番手からの直線強襲で今年4回目の完全優勝を達成した
 
 号砲、約10年ぶりに誘導員となった浅井康太を追ったのは深谷と神田。神田が前を取り切って深谷は中団。地元勢は後ろ攻めに。
 
 伊藤は赤板前に深谷にフタをして打鐘前に近畿勢を叩く。4番手に収まった畑段がホームから仕掛けると、気配を察知した柴崎がけん制を入れつつ最終バック番手まくりを敢行。外の外を猛然とまくり上げる深谷も合わせ切り、地元Vを決めた。
 
 「音だけで察した感じでした。伊藤君が頑張ってくれたおかげ。やっぱり競輪は前が有利ですよ」
 
 大一番に向けては最高の景気付けとなったが「自分の感覚よりも先に結果が出たなって感じ。119点のときの感覚に近づけている最中で、まだ自信を持っては走れてない」が本心である。
 
 それでもこの豪華メンバーで優勝できたのは大きな収穫だ。18日に開幕する高松宮記念杯(和歌山)は、昨年のダイヤモンド級の輝きを取り戻す舞台となるだろう。(岡田 光広)
 
 ♤柴崎 淳(しばさき・あつし)1986年(昭61)9月19日生まれ。三重県出身の33歳、91期生。学生時代からエリートスプリンターとして世界を舞台に活躍。競輪では記念(GⅢ)4勝。昨年のビッグ戦線を沸かした一人。今年こそGⅠ初制覇を目指す。
ガールズは長沢 今年4度目完全V
 ♡長沢 彩(ながさわ・あや)1988年(昭63)6月11日生まれ。愛知県出身の31歳、106期生。中部ガールズ界のエース。17年5月の京王閣でコレクション初V。アルテミス賞は18、19年と連覇中。通算では45回目、今年は3月の防府に続き4回目(すべて完全V)の優勝となった。

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