
松戸競輪場のナイターGⅠ「第4回オールガールズクラシック」(優勝賞金1200万円)は26日、12Rで決勝戦が行われた。
25年ガールズ最優秀選手の佐藤水菜(27=神奈川)が1周逃げ切って完全Vを決めた。23、25年に続いて当大会3度目の優勝で、24年秋から続くGⅠ6連続優勝となった。
通算7度目のGⅠ優勝。ガールズGP2026(12月29日、いわき平)の出場権を獲得した。
余裕の逃げ切り 伝説更新の連覇
天下無双の走りで締めた。佐藤は昨年のグランプリスラムに続き、今年初のビッグも圧巻の走りで制覇。
ホームで山原が切った上を勢い良く叩いて先制した。「直前に(誘導が)残り500㍍で待避するのは確認していたので、500㍍全力で行こうと思った」と狙い澄ました仕掛けがさく裂。
準決同様に後位を追走していた太田りゆを振り切り、力強く押し切った。「余力は残っていたので、しっかり1着を狙って、凄くいいレースができたと思う」と納得の表情を浮かべた。
仕掛けどころも的確だったが、今節は昨年以上に力強い走りが印象的だった。
強豪がそろった初日ティアラCでは6番手から異次元のスピードで捲った。上がりタイムは9秒5(バンクレコードは9秒0)をマークして、2着尾崎に大差をつける圧巻の内容。
連日力強く、改めて敵なしを印象づけたシリーズとなった。
今回のVで24年競輪祭女子王座戦からGⅠ6連続Vを達成。競技では昨年トラック世界選手権、女子ケイリンで日本人では史上初となる連覇を達成。
まさに世界を股にかける活躍だ。「まだまだ世界的に強い人はいるので、もっとレベルアップしていきたい」。貪欲に進化を求めることが、強さにつながっている。
2年連続のグランプリスラム制覇へ好スタートを切った。次走のパールC(6月16~18日、岸和田)も連覇を見据える。進化を続ける〝絶対女王〟が無敵の走りで、前人未到の伝説を築き上げていく。(栗林 幸太郎)
◇佐藤 水菜(さとう・みな)1998年(平10)12月7日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身の27歳。茅ケ崎高卒。18年7月、114期としてプロデビュー。師匠は対馬太陽(神奈川・85期)。通算314戦232勝。通算取得賞金は1億6229万円。主な優勝は第1、3、4回オールガールズクラシック(23年、25、26年)。ガールズグランプリ2023、2025。第2、3回競輪祭女子王座戦(24、25年)。第3回パールカップ(25年)。第1回女子オールスター競輪(25年)。1㍍63、59㌔。血液型A。
太田「残念」2着

昨年8月の女子オールスター以来となるGⅠ参戦だった太田が2着。
準決勝に続き、佐藤をマークして流れ込んだ。太田は「力勝負をしたかったけど、6番車なので位置取りが難しかった。(佐藤が)来たので、少しでもいい着をと思って、あの位置になった。差せはしなかったし、悔しいけど、自分の力が現状どうなのかは分かった」とうなずいた。
久々となった大舞台で、準優勝と改めて力を証明。「内容は本当に残念で悔しいけど、楽しい3日間でした。頑張ってきて良かったです」と最後は笑顔で競輪場を後にした。
【ここが敗因】
▼児玉碧衣(3着)組み立てに文句はないし、レベルアップしている。あとはシューズと脚力ですね。
▼山原さくら(4着)軽い感じはあったけど、あれが限界。ちょっと(佐藤が)強過ぎますね…。
▼尾崎 睦(5着)切り方が中途半端だった。佐藤さんに好き放題やられた。今年中にはどうにかしたい。
▼柳原真緒(6着)かなり物足りない内容。成長は実感できたけど、周りの成長スピードの方が早い。
▼鈴木奈央(7着)初めての大舞台で楽しかった。ただ、悔しいし次のGⅠに向けてまた頑張ります。
決勝VTR 道中は鈴木―柳原―尾崎―児玉―佐藤―太田―山原の並び。打鐘で児玉が先頭へ。それを見て最後方から山原が仕掛け、佐藤―太田で追走。最終ホームでは佐藤―太田が出切り、後は両者の一騎打ち。佐藤が太田を1車身振り切って逃げ切りV。3着には児玉が入線した。
◆次走 優勝した佐藤水菜は岸和田GⅠパールカップ(6月16~21日)。2着の太田りゆは岸和田(5月4~6日)、3着の児玉碧衣は松阪(5月9~12日)。
◆売り上げ 3日間の総売り上げは35億614万7500円で、目標の40億円に届かなかった。


