清水が地元記念3連覇――。防府競輪のGⅢ開設71周年記念「周防国府杯争奪戦」は3日、12Rで決勝戦が争われ、清水裕友(25=山口)が宮本隼輔との連係から自力に転じ、大会3連覇を決めた。6Rのガールズフレッシュクイーンは久米詩(21=静岡)がバック3番手から伸びて制した。
早めに上昇した坂井が中団の宮本にフタをして、赤板から仕掛けていくが、前受けの市橋が突っ張る。宮本は内を突いて、打鐘では自力型3車のもがき合いに。宮本から離れた清水が3番手外並走から捲ってゴールを駆け抜けた。
清水は「内を行ったんで対応が遅れた。隼輔(宮本)も脚を使っていて、申し訳なかったけどシビアにいかせてもらった。最後は無我夢中だった」と振り返った。3連覇を目標に掲げて見事に結果を出した。
「この4日間は相当にきつかった。今までで一番緊張しましたよ。有言実行できて良かった。地元記念の決勝で山口3人で並ぶことはなかなかないのでかみしめながら走った。ラインのおかげです」
今年残すは競輪祭とグランプリ。「夏から低迷していたんでこれで引き締まった感じ。いい目標があるんで頑張りたい。相手より自分の脚力を上げることに専念していく」。きっかけをつかみ、ここから暮れの大一番へ向け、ギアを上げていく。(川淵 陸郎)
♤清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平成6)11月9日、山口県防府市出身の25歳。養成所では21勝の4位。105期生として14年7月に武雄でデビューし完全V。通算476走、168勝25V、GⅢは6V。タイトルは2月豊橋の全日本選抜。1㍍66㌢、78㌔、血液型A。
◆次走 優勝した清水裕友、2着の和田健太郎、3着の山田英明は18日からの小倉競輪祭に出走予定。
清水 地元記念3連覇 GⅢ防府記念決勝
2020/11/4