ニュース&記者コラム

犬伏 地元で記念2V 「阿波おどり杯争覇戦(GⅢ)」

 小松島競輪の開設74周年記念「阿波おどり杯争覇戦(GⅢ)」は7日、12Rで決勝戦が行われ、犬伏湧也(28=徳島)が、最終バック8番手から捲りV。23年3月大垣以来2回目の記念Vを地元で飾った。2着は佐藤慎太郎、3着は小倉竜二だった。

 落ち着いた並びは前から単騎の深谷、新田-佐藤慎、犬伏-小倉、嘉永-山田-山口敦、単騎の清水。残り2周のホームをめがけ嘉永ラインが上昇し清水も続く。打鐘前に嘉永が先行態勢になる。深谷は3番手の山口敦の位置で粘る。新田は離れた6番手、犬伏はさらに離れた8番手。最終2角から新田が捲り上げバックで犬伏が踏み込む。最終3角で新田は山田のけん制を受けて止まる。犬伏は外を乗り越え直線伸び切りV。中を伸びた佐藤慎が2着だった。

 レース後は何度もガッツポーズ、表彰式前には地元の選手から胴上げされた。

 「地元の重圧もあっていつもと違う緊張感の中で勝てて凄くうれしい」

 レースは前の動きを冷静に見て、最後に持ち味のパワーを爆発させた。今までの力任せだけではない走りでのVは確実に今後につながる。「組み立てを意識しながらGⅠ優勝を狙っていきます」と気合を込める。地元Vの勢いで、後半のビッグレース戦線へ向けてさらにパワーを加速させる。
(緒方 泰士)

 ◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや)1995年(平7)7月22日生まれ、徳島県出身の28歳。119期在所成績1位で2021年5月デビュー。爆発的なパワーでタイトル制覇が期待される。通算成績は260戦131勝。1㍍70、78㌔。血液型B。

 ◆次走 優勝した犬伏湧也、2着の佐藤慎太郎、3着の小倉竜二はともに松戸GⅡサマーナイトフェスティバル(13~15日)。

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