松山競輪のGⅠ「第69回オールスター競輪」(優勝賞金7100万円)は16日、11Rに決勝戦が行われた。
犬伏湧也(31=徳島・119期)が、石原颯を追走して最終2コーナーから自ら捲りを決めて、待望のGⅠ初制覇を決めた。
四国地区からは約20年ぶりのタイトルホルダーの誕生となった。2着には先行した真杉匠に乗った吉田拓矢、関東勢を追走した守沢太志が3着に入った。
「信じられない」

オールスターを制し、記念撮影に納まる(左から)白浜亜嵐、犬伏湧也
待望のGⅠ初制覇だ。四国のエース犬伏が、歴史に名を刻んだ。レースは真杉が先行。目標の石原が捲り上げる中、スピードをもらった犬伏は2コーナーで自ら外を踏むと、番手捲りを打った吉田拓を乗り越えてVゴールを駆け抜けた。
「石原がスピードをつくってくれたので。(外を踏んで)吸い込まれる感じはあった。あとは全力を出して、どれだけ(後ろに)のみ込まれないようにするかだった。ホントに信じられない」
レース後は歓喜の渦に包まれ驚嘆。GⅠ8度目の決勝進出で手にした栄冠。何度も苦杯をなめてきただけに、大舞台で挙げたVの味は何よりも格別だ。
四国地区の選手としては06年競輪祭を優勝した小倉竜二以来、20年ぶりにGⅠ覇者の誕生。「師匠に続けたのは良かった」と笑顔を浮かべる。約四半世紀の時を越えて師から弟子へ、確かなバトンを受け継いだ。
昨年は北井佑季のS班除外で、4月から繰り上がりでS班に昇格。今年は自らの力で輪界ベスト9の座をつかみ取った。「やっと自分の力で勝ち取れた。正真正銘のS班です。ここから勝負」と気を引き締める。
無冠のエースを返上して、タイトルホルダーの仲間入り。見据える先はグランプリ(12月28~30日、平)。「まだまだ先は長いので、中四国勢を一人でも多くグランプリに連れていけるように」と力を込める。
中四国、そして次世代までもけん引していくエースが、今後も豪快な仕掛けから自慢の剛脚を発揮して、さらなるタイトル奪取へ挑む。(栗林 幸太郎)

胴上げされる犬伏湧也
◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや)1995年(平7)7月22日生まれ、徳島県出身の31歳。21年5月静岡でデビュー。同年11月にS級に特進。12月高知でS級初優勝。23年日本選手権(平塚)でGⅠ初優出。25年にはS班を経験。師匠は小倉竜二。通算成績は455走200勝。通算33V(GⅠ1V、GⅢ4V)。1㍍70、78㌔。血液型B。
<ここが敗因>
▼吉田拓矢(2着)真杉君が腹くくって行ってくれた。犬伏君が強かったし、自分も車が出なかった。
▼守沢太志(3着)今回はラインに助けられて、奇跡です。
▼清水裕友(4着)カカりにカカっていてスピード域が凄かった。
▼松本貴治(5着)しっかり付いていってゴール勝負できたら良かったが…。力不足。(佐々木)豪に申し訳ない。犬伏君が勝ってくれたのはうれしい。
▼佐々木豪(6着)出番がなかった。夢みたいで楽しかった。犬伏さんの優勝は良かったです。
▼古性優作(7着)ドンから番手に行っても良かったかな。力不足でした。
▼石原 颯(8着)突っ張りたかった。緊張しすぎて思うように体が動かず地元の2人に申し訳ないです。
◆次走 優勝した犬伏湧也は宇都宮FⅠ(31日~9月2日)、2着の吉田拓矢は松戸GⅢ(22~25日)、3着の守沢太志は岐阜FⅠ(24~26日)。


