四日市競輪の開設74周年記念・泗水杯争奪戦(GⅢ)は3日、第12Rで決勝戦が行われ、神山拓弥(38=栃木)が打鐘先行の真杉匠の番手から抜け出して完全V。19年大宮以来、5回目のGⅢ優勝を決めた。2着は山田英明、3着は稲川翔。波乱の決着で幕を閉じた。

スタートは古性、浅井で駆け引き。結果的には山口―浅井―古性―稲川―山田―真杉―神山―和田―佐々木雄で周回。真杉の上昇をけん制しつつ、赤板過ぎに古性が前へ。真杉は打鐘目がけて全力スパート。ライン4車でしっかりと出る。最終2コーナーから古性が5番手捲り。神山がそれをけん制しつつ2センターでタテに踏むと、後続の急追を振り切って1着ゴールだ。
「後ろになると思ったので、古性君の飛び付きだけ気を付ける作戦。真杉君はさすがでしたね」
19年の大宮以来5回目のGⅢ優勝は、自身初の4連勝完全Vとなった。
「自分が一番びっくりしている。まさかこのメンバーで。4コーナーからはめちゃくちゃ長く感じた。連日前で頑張ってくれた関東の若手たちのおかげです」
決勝と2日目に連係した真杉はもちろん、初日の森田、準決勝の鈴木竜にも感謝しきりだった。
SS5人に次期SSが2人。スーパー記念と称された今大会を制した勢いは、19日に開幕する競輪祭でもきっと生きてくるはずだ。(岡田 光広)
◇神山 拓弥(かみやま・たくや)1987年(昭62)1月24日生まれ。栃木県出身の38歳、91期生。09年のヤンググランプリ覇者。GⅢ優勝は19年11月の大宮以来5回目。師匠は叔父の神山雄一郎(※引退)、弟子は岡田泰地(100期)1㍍74、80㌔。血液型B。
◆次走 優勝した神山と2着の山田は19~24日の小倉GⅠ競輪祭。3着の稲川は10~12日の岸和田に出走予定。
							

