ニュース&記者コラム

立川「KEIRINグランプリ」前夜祭 新田「優勝目指す」

30日にグランプリ発祥の地・立川競輪場で行われる「KEIRINグランプリ2019」の前夜祭が17日、ファン、関係者ら872人を集めて東京・新宿の京王プラザホテルで開催された。グランプリ戦士9人、ガールズGP出場7選手が登壇し、大一番への意気込みを熱く語った。
 
 ケイリン世界NO・1が競輪日本一の称号を手にしてみせる。心技体の充実期を迎えた新田は5年連続6回目の夢舞台。「しっかり優勝を目指して頑張りたい」と眼光鋭く言い切った。現在UCI(国際自転車競技連合)の男子ケイリン個人ランキングで第1位。13日にオーストラリアで行われた自転車競技トラック種目W杯の男子チームスプリントでは第2走を務めて2大会連続金メダルを獲得した。来年に迫った東京五輪での金メダル獲得が期待される33歳は「競輪の舞台でも結果を残し、金メダルが獲れるように頑張りたい」と鼻息荒く意気込んだ。その新田をマークする佐藤は13年ぶりの出場。「新田に付いて行くことが僕の仕事」と福島ワンツーフィニッシュに気合を込めた。
 
 新田と同様、世界を股に掛ける脇本は「国内の競輪を走ることが少なかった分もインパクトのあるレースがしたい」とナショナルチーム仕込みの脚力を暮れの大一番で見せつける。脇本の後輪に集中する村上はメンバー唯一のGP優勝経験者(10年立川)。「40歳で出場できたことを自信に持って戦いたい」と胸を張った。直前の競輪祭でワンツーを決め、今年の競輪界で存在感が際立った清水―松浦の中国コンビ。清水が「最後まで諦めず泥くさい走りを」と完全燃焼を誓えば、松浦は「清水君と息の合った走りを見てほしい」とファンにアピールした。
 
○…地域的に1人となった中川、平原、郡司はそれぞれ単騎戦を選択した。今年GⅠ2冠の中川は「出来過ぎな一年だった。前回(16年7着)よりもいい着が獲れるように頑張りたい」と意気込む。7年連続10回目で〝GP常連〟の平原は「メンバーが出そろった時点から単騎戦を想定していた。競輪祭後はリセットして体をつくり直している」と悲願達成へ順調をアピール。直前の競輪祭で落車した郡司は「影響はもうない。南関1人なのでどこかで自力が出せるように」と混戦に乗じたまくり一発で初出場初Vをにらんだ。
 
○…昨年女王の児玉は3番車をイメージした真っ赤なドレスで登場。「赤なので燃えますね」と早くも闘志メラメラだ。「ガールズGPを2年連続で勝った人はまだいない。初めてになれるよう1年間積み上げてきたものをぶつけたい」と語気を強めた。その児玉に〝触発〟されたのが最年長38歳の奥井。7車番のイメージを聞かれると「オレンジということで私も燃えます」と会場を笑わせた。「7番車は(発走機で)お客さまに近い位置。魅せるレースがしたい。大きな声援を期待している」。ガールズの先行職人は地元ファンの声援を追い風にしてみせる。

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