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【第48回近畿地区プロ自転車競技大会】寺崎 大差でケイリンV

 「第48回近畿地区プロ自転車競技大会」は10月28日、奈良競輪場で行われた。

 ケイリン決勝は寺崎浩平(31=福井)がカマシで圧勝して優勝。1㌔タイムトライアルは稲毛知也(27=和歌山)が初優勝。スプリントは一守大葵(20=兵庫)が初出場で初優勝を飾った。

寺崎 大差でケイリンV

 車番通り山本伸一―寺崎浩平―南修二―村田雅一―古性優作―中釜章成で周回。鐘前に先頭に立った南を古性が叩くところを、打鐘3角過ぎに寺崎が強烈にカマす。バックでは後続を引き離す独走態勢。スピードは衰えず、2着の古性に大差を付けてのVゴールだ。「内にふたされたけど、冷静に行けるところから一撃をと」。競輪界では屈指と言われる初速のスピードは圧巻だった。

 先の寛仁親王牌は「疲労があって」準決で6着に敗れた。「中1日で四日市(ナイターGⅢ)だけど、しっかり走りたい。競輪祭では決勝に乗って、グランプリにつなげたいです」。タイトルホルダーとしての自覚を持って戦う気構えがヒシヒシ。希代のスピードスターが突っ走っていく。

稲毛 うれし初優勝

 1㌔タイムトライアルは3連覇中の絶対王者・岸田剛が不在。混戦が予想されたが、稲毛知也が1分05秒514で初優勝を決めた。「昨年は確か(1分)6秒後半のタイムだったんで、それは切りたいと」。兄の健太が10月のマスターズの世界戦の1㌔タイムトライアルで世界新記録で優勝の快挙。「(兄が)世界チャンピオンになったんで」と兄の活躍にも刺激を受けた。

 本業の競輪では昨年7月にA級1、2班に昇班してまだ優勝がない。「優勝してS級点を取りたい」と今後の活躍を誓った。

一守 無欲の勝利

 スプリント決勝は一守大葵VS高田修汰の争い。ともに逃げ切りで1本ずつを奪い、3本目での勝負となった。結果は127期の一守が逃げ切り勝ちで初出場で初優勝を飾った。

 「格上の人ばかりなんで、チャレンジャーでいきました」。無欲の気持ちが勝利につながった。「他地区の同期が優勝しているので、刺激になっていました」。現在はまだチャレンジだが「11月中に(特別昇班で)上がれるように」。期待の好素材が大暴れする日は近い。

【第48回近畿地区プロ自転車競技大会結果=奈良】

ケイリン決勝

 ①寺崎浩平(福井)10秒838=逃げ切り②古性優作③南修二

スプリント決勝

 一守大葵(兵庫)2―1高田修汰(福井)

1㌔タイムトライアル決勝

 ①稲毛知也(和歌山)1分05秒514②南部翔大(大阪)③福元啓太(大阪)

チームスプリント決勝

 ①福井(小森貴大、脇本勇希、寺崎浩平)1分02秒906=大会7連覇

4㌔個人追い抜き競走決勝

 ①谷内健太(4分53秒195)

4㌔団体追い抜き競走決勝

 ①福井(枠元一葵、小松原正登、上杉有弘、伊原克彦)4分31秒026

エリミネイション・レース決勝

 ①村上翔馬(兵庫)②椎木尾拓哉(和歌山)③石塚慶一郎(和歌山)

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