広島競輪の第42回芸州鯉城賞・スポニチ杯(FⅠ)は30日12RでS級決勝戦が行われ、鈴木竜士(26=東京・107期)が朝倉智仁の番手を守り抜け出しV。今年初優勝を飾った。2着は直線伸びた山下一輝、3着は高橋築だった。ガールズは高木真備が完全V。
並びは前から月森亮輔―西岡拓朗―山下一輝の中国勢。朝倉智仁の後ろで鈴木竜士と大坪功一が併走し、その後ろも高橋築、鹿内翔で併走し古川尚耶が続く。朝倉の後ろで何度も入れ替わる激しいマーク争いに。残り2周を過ぎて朝倉が先行態勢に入り、打鐘3角でインの鈴木がマークを取り切る。高橋が3番手。最終2角から月森が踏み込むが朝倉のかかり良くまくりは届かない。鈴木が一気に抜け出し、直線外を伸びた山下が2着。
鈴木にとって初手からの競りは初体験だった。「ベテランの人だったのでプレッシャーでした。でも楽しかったです」。最近は自在の走りが主体になっているので、競りは覚悟の上だった。東京に移籍して初の開催、初の広島バンクでのVと、今後につながるレースになった。「次の高松宮記念杯(6月18日開幕)は特選スタートなのでしっかり頑張りたい」。さらに自在の走りを極め、ビッグレースでの活躍を誓った。
(緒方 泰士)
♤鈴木 竜士(すずき・りゅうじ)1994年(平6)1月18日生まれの26歳。107期在校31位で15年7月4日静岡でデビュー。通算成績は391戦115勝。1㍍68、72㌔。
鈴木 競り制し今年初V 広島第42回芸州鯉城賞・スポニチ杯
2020/5/31