富山競輪の富山市合併20周年記念「第13回大阪・関西万博協賛競輪（ＧⅢ）」は、15日12Ｒで決勝戦が行われ、飯野祐太（40＝福島）が番手捲りの佐藤一伸を差してＶ。22年富山以来２回目のＧⅢＶを決めた。２着は佐藤一伸、３着は須永優太で北日本で上位を独占した。

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　落ち着いた並びは、前から村田－岡本、谷－岡崎、嵯峨－佐藤一－飯野－須永、単騎の柿沢。けん制はあったが嵯峨が一気に前を叩き先行態勢に。打鐘前は谷が５番手、村田は８番手。村田が巻き返し、ホームから谷も仕掛けるが、最終１角で佐藤一が外に振りながら番手から出ていく。あとは仕掛けてくる選手はいない。ゴール前は３番手の飯野が際どく差してＶ。激戦を制したのは22年に続き、富山と抜群の相性の男だった。

　「嵯峨君の頑張りに尽きるしラインに助けられました。最後、佐藤君がけっこう持ってきたし、内を行かれてしまうと（苦笑い）。余裕はあったし全体的に動きは見えていました」

　20代は北日本の先頭でラインに貢献。35歳を過ぎて「自分も獲りに行っていい気持ちに」から、40歳にして２度目のＧⅢＶには「競輪は40代から。ここからです」と自らに気合を入れる。自力でも追い込みでも強いオールラウンダー。北日本勢に欠かせない活躍を見せる。（緒方　泰士）

　◇飯野　祐太（いいの・ゆうた）1984年（昭59）９月20日生まれ、福島県出身の40歳。2005年７月にデビュー。2008年にヤンググランプリＶ。通算成績は1785戦340勝。１㍍74、84㌔。血液型ＡＢ。

　◆次走　優勝した飯野祐太は青森ＦⅠスポニチ杯（23～25日）、２着の佐藤一伸、３着の須永優太は前橋ＦⅠ（20～22日）。