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【記者コラム】武田&村上の存在が重みあるGPに

 「グランプリ2018」の共同会見が18日に行われ、静岡初開催となるグランプリの並びが決まった。

 

 共同会見に7選手(新田祐大と脇本雄太は欠席)が出席。各々がグランプリに対する思いを語ったが、武田豊樹と村上義弘の2人には44歳ならではの重みを感じた。

 

 来年1月に45歳になる武田は昨年8月の骨盤骨折を乗り越えて5年連続10回目の出場。「脚力が衰えている中で(GP出場に)たどりついた」。一方、村上義は昨年はケガに泣いたが「また一から始める」の強い気持ちで2年ぶり11回目の舞台に返り咲いた。

 

 2人はGP優勝の実績があり、ファン投票1位の経験もある。44歳の今でも自分で戦う気持ちを持ち続ける2人は互いに認め合っている。この2人の存在感がGPに重みを増す。ちなみにGP最多出場は神山雄一郎(50=栃木)の16回。2位が村上義の11回。3位が武田ら4人の10回。

 

 「平成を振り返る」は平成6年の1994年。3月の静岡ダービーはマーク屋に転向した小橋正義(当時岡山=引退)が優勝。井上茂徳(佐賀=引退)を彷彿(ほうふつ)させる位置取りと差し脚は後に〝平成の鬼脚〟と呼ばれた。ちなみに6日間の売り上げは430億円で今も不滅の記録。

 

 6月の高松宮杯は神山が完全V。8月の大垣全日本選抜は高橋光宏(群馬=引退)が直線一気に伸びて特別初制覇。2着は神山と吉岡稔真(福岡=引退)で写真判定だった記憶が…。枠単④①5000円。逆転満塁弾を放ったが、大垣の夏は暑かった。

 

 9月の平オールスターは出口真浩(49=神奈川)が優勝。しかし当時のグランプリ選考基準に「S級1班」の項目があったため、12月からS級2班の出口はグランプリ不出場となった。11月の競輪祭は吉岡が92年から3連覇達成。グランプリは当時36歳の井上茂徳が3度目の優勝。ちなみにグランプリ3Vは井上と山田裕仁(岐阜=引退)の2人。

 

 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の56歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に小橋正義(引退)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋31年。平成6年一番の印象レースは8月の大垣全日本選抜決勝。