大宮競輪の東日本発祥70周年・倉茂記念杯(GⅢ)は20日、第12Rで決勝戦が争われ、神山拓弥(31=栃木・91期)が15年3月の名古屋以来、4回目の記念優勝を飾った。
レースは野口―海老根が前団。3番手は黒田と橋本―田中で並走。6番手以降は志智―矢野―平原―神山で周回。打鐘前の2コーナーから矢野―平原―神山が上昇すると橋本―田中―志智―黒田が続く。8番手に下げた野口―海老根は打鐘過ぎの4コーナーから巻き返す。矢野も合わせて踏み込むが野口のスピードが上回り最終2コーナーで野口―海老根が主導権。
平原―神山は海老根に切り替えて橋本―田中―志智で続く。最終2センターで橋本が神山の内を突いて海老根の内に入る。平原は外に持ち出して踏み込むが神山が直線外を伸びて優勝。
「橋本さんが内に来たので外を踏むだけだった。準決勝で平原さん―僕―(神山)雄一郎さんで回ったことで責任感を強く感じたこともいい経験になった」
また「昨年から調子がいい。GⅠの決勝は今までに2回あるけど乗っただけだった。今年はGⅠの決勝に進出して結果も出したい」と、神山は今年の目標を掲げた。
(中林 陵治)
♤神山 拓弥(かみやま・たくや)1987年(昭62)1月24日生まれ、栃木県日光市出身の31歳。私立作新学院高卒。06年7月プロデビュー。通算成績は1088戦232勝。1㍍74、80㌔。血液型B。
◆次走斡旋
決勝戦1~3着の次走は次の通り。
1着=神山拓弥(別府全日本選抜2月8~11日)
2着=志智俊夫(松阪ブロックセブン27日)
3着=平原康多(高松記念31日~2月3日)