≪ガールズ初快挙に喜び、今後も女子輪界の風を切る≫
先月16日の高知でガールズケイリン初となる通算300勝を達成した奥井迪(37=東京、106期)の表彰式が10日、立川競輪場で行われた。奥井は「300勝といっても特別ではなく1勝を積み重ねたもの。でも、ガールズで一番ということはうれしい」と笑顔を見せた。
昨年は15年以来連続で出場してきたガールズグランプリを走ることができなかった奥井。今年のグランプリは地元・立川で開催されるだけに「(昨年)出られなかった時は悔しかった。でも、その悔しさが自分には必要だった。選手生活を振り返った時に、立川グランプリのため、あの悔しさがあったから頑張れたという年にしたい」と改めて決意をした。
また、今までで一番思い出の残っているレースについては、「デビューした年に初めて立川を走った時(14年6月)に、初日先行で逃げ切った時にお客さんから拍手が巻き起こったことは忘れられない。立川のお客さんは温かい」と。人一倍愛着があるホームの舞台でリベンジを果たすため、奥井はこれからも先行で駆け続ける。