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【記者コラム】3場所連続完全V強さ際立った福永

 一風変わった趣で行われた取手FⅡ開催(18~20日)。A級1・2班戦、チャレンジ戦も全国斡旋で西の選手が参戦。最近では珍しくなくなった全国斡旋だが、今回は関東、南関、近畿、九州の4地区限定。確かにいつもは一大勢力となるはずの北日本勢がいないなとは思っていたが中部、中四国が不在ということには全く気付かなかった。レースを企画したJKAによると「いつもと違う感じにしたかった」というが、参加している選手たちはほぼ通常開催のムードだった。
 
 「4地区対抗戦」と銘打たれていたが、自力―追い込みで連係する以上、ほかにいなければ関東と南関、近畿と九州でもラインをつくるのが自然。決勝も九州で唯一、勝ち上がった松尾透が千葉の染谷幸喜の番手を主張。地区同士の対抗戦とするのは少し無理な気がした。結果的にどの地区が優勢だったのかも不明だ。
 
 そんな中、3場所連続完全Vで1・2班に特別昇班を決めた福永大智(20=113期・大阪)の強さは際だっていた。精鋭ぞろいの113期。同期のつぶし合いでなかなか特昇できない実力者が多いが、きっちりチャンスをものにした。
 
 ただ北日本、中部、中四国の強豪がいなかったのはラッキーだった面もある。前回広島決勝では東京、広島、宮城の3人の同期をねじ伏せた福永。今回は同期のライバルは樋口開土(東京)だけで余裕の勝利に見えた。とはいえ、後続を一瞬で突き放すダッシュ力は魅力。すでにS級で活躍する同期も多いが、福永も大舞台でやれるだけのスピードがある。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の54歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。