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【記者コラム】精鋭ぞろい「113期」トリオに期待

 現在の競輪界は脇本雄太の〝1強〟と言っても過言ではない。ただ、平成から令和の時代に移り変わり清水裕友、山崎賢人、太田竜馬といった若獅子の台頭も目立ってきた。新興勢力の勢いが増す中、徐々に頭角を表してきている〝113期〟に注目してみたい。
 
 S級に特別昇格を果たしてからも非凡な能力を発揮して躍動している松井宏佑が筆頭格だ。天性のダッシュ力を武器に3月福井ではS級初優勝を完全Vのおまけ付きで達成すると、続く4月小松島でも完全Vを飾った。川崎記念、平塚記念でも優出を果たしてトップクラスの選手ともわたり合えることを証明している。ナショナルチームで日々、切磋琢磨(せっさたくま)している一面もあり今後さらなる成長が見込める逸材だ。
 
 精鋭ぞろいの113期の中でルーキーチャンピオンに輝いている宮本隼輔も見逃せない存在だ。A級2班に上がるまでは足踏みが続き時間がかかったが、2班になった12月奈良から破竹の9連勝を達成してS級に昇格。近況は警戒されるレースも増えて勝ちきれないレースも増えている。「スピード練習から乗り込み重視の練習に変えている」と試行錯誤しながらレベルアップ中。ポテンシャルは同期の中で随一。きょうの富山でS級初Vを狙う。もちろん本紙予想は◎だ。
 
 昇級してから2場所目(ルーキーチャンピオンを除く)の3月松阪で優勝、113期の中でS級最短Vを決めたのは藤根俊貴。ジャン先行も苦にせず長い距離を踏める強じんな脚力が最大の武器。師匠・佐藤友和譲りの勝負強さも必見だ。
 
 粒ぞろいの埼玉勢にも光る原石がいる。現在はA級2班の植原琢也は5月富山決勝では、A級最高得点(19日現在)を誇る矢口大樹をヨコの動きも多用して中団を取り切ると、鋭いまくりを放って撃破した。器用なタイプでレースセンスは抜群。伸びしろも考慮して今後の活躍に期待したい。(栗林 幸太郎)