日本名輪会カップ 「第21回井上茂徳杯」の決勝戦が最終日の6日、第11Rで争われ、主導権を奪った新山―木暮を追走した稲垣裕之(41=京都・86期)が直線外を伸ばして優勝。同杯初Vを飾った。2着は木暮、3着に稲垣を追った山中が入線。地元の山田は自力に転じたものの届かず4着に敗れた。
大一番は山中―中村浩―内藤の南関勢が前受け。中団に松川―山田―中村昌。後方に新山―木暮―稲垣。赤板で上昇した新山が鐘前から踏み上げ先制。追う木暮―稲垣。番手から追い込む木暮をG前とらえた稲垣が優勝を飾った。今年1月の和歌山(ブロックセブン)以来となる美酒を味わった稲垣は「新山君が最高のデキだったし、あの位置(木暮後位)で正解。次につながります」と白い歯を見せた。同杯で弾みを付けた近畿のスターレーサーは次回の高松宮記念杯(岸和田、13~16日)で2度目のGⅠタイトル獲得を目指す。
♤稲垣 裕之(いながき・ひろゆき)1977年(昭52)7月28日生まれの41歳。01年8月富山競輪場でデビュー。07年11月ふるさとダービー松阪でGⅡ初制覇。16年10月の前橋寬仁親王牌では悲願のGⅠタイトルを手にした。1536走480勝。1㍍78、83㌔、血液型B。
【武雄FI最終日11R】「第21回井上茂徳杯」稲垣 外伸ばしV
2019/6/7