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【記者コラム】新たなステージでの佐々木に期待

 記念開催の函館最終日25日に行われた「レインボーCチャレンジファイナル」。9選手中8人が113期というフレッシュな組み合わせ。唯一、名を連ねた97期の井上嵩は「何か気持ち悪い。それにみんな驚くほど強い」と新人に囲まれて肩身が狭そうだった。

 

 結果は井田晶之―福田真平―井上の愛知勢を叩いて先行した中嶋宣成の番手から磯川勝裕が抜け出しV。ホームの京王閣は改修工事中で立川や西武園など近隣バンクでの練習を余儀なくされていたが、ようやくバンクに入れるようになり「河合(佑弥)君と毎日のようにモガいている」。ひと足早くS級へ上がった同期との猛練習でパワーアップした。1~3着の磯川、上野優太、山口敦也が特昇を決めた。

 

 一方、6着の佐々木堅次(福島)は前回伊東に続いて涙をのんだ。別府、弥彦、伊東で8連勝。9連勝を狙った決勝はレインボーでも戦った井田、磯川が相手。前を任せた同期の渋谷海が先制。先まくりの磯川をまくりでねじ伏せにかかったが、最後は井田にかわされ2着。「帰ってからみんなに、もう少し待って踏めば優勝だったのにと言われた。でも、自分では納得のレースだった。強い同期に負けないように。早く9車の流れに慣れたい」。2回連続で特昇は逃したが7月からは1、2班で戦う。

 

 同県の偉大な先輩、伏見俊昭に憧れて同じ白河実業高で自転車競技に打ち込んだ逸材。持ち前のスピードと器用さを武器に1、2班での活躍を期待したい。次回は小倉(7月7~9日)を予定。(狩谷 牧生

 

 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の55歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。 

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