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【記者コラム】同期初Vに燃える山田 まずは決勝へ

 現在、名古屋競輪で行われているスポーツニッポン杯(FⅠ)の取材に来ている。競輪の現場は岸和田の高松宮記念杯(GⅠ)以来なので、生きた競輪に触れるのは丸1カ月ぶり。事故点によるあっ旋停止。もしくはボートレースで言うところのF休み明けなので、レース勘?の鈍りはご了承くださいませ。

 

 もちろん、ネットを通じて小まめにチェックはしていました。岐阜の113期・山田諒=写真=が9連勝でS級特進を決めたことも、S級初陣の富山FⅠ戦で2勝を飾ったことも確認済み。そんな彼が今大会に追加で参戦。今回はそのホットな話題で決まりでしょう。

 

 チャレンジ時代に1度取材をしたことがあるので面識もある。前検日は検車場で彼を待ちました。そこへ「おはようございます!」と礼儀正しく登場。え?なにか違う。丸刈りのイメージしかなかったので、くりくりパーマの見た目にちょっと驚いた。でも愛くるしい笑顔はデビュー当時のままだ。

 

 S級2節目。「富山で何となく雰囲気はつかめました」という山田には緊張も見られず、堂々としたいで立ち。レースでも「A級とは速度が全く違う。踏みっぱなしでは持たないので、いかに流せるところ見つけるかだと思う」と冷静に分析。もちろん、その屋台骨には「先行で上に上がっていきたい」という強い思いがあるからこそだ。

 

 「同期は既に優出や優勝をしている。一番のライバルは同期、同学年で同じ先行タイプでもある森田(優弥)君ですね」

 

 その森田は15日の小松島FⅠ決勝でひと足早くS級初V。逃げ切りでの勝利だった。これを知った山田が燃えないはずがない。予選は赤板過ぎ先行でライン決着を演出。きょうは準決勝9Rに登場する。富山では金子貴志の引き出し役に徹したが、今回は〝勝てる先行〟で勝負だろう。まずはS級初の決勝進出にトライだ。(岡田 光広)

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